高槻の街で73人でいっぱいという小さなSTUDIO73をオープンしてから
29年が経った2009年12月、
STUDIO73のプロデュース公演を終えました。
2009年12月6日、
箏の西陽子さんとシタールの井上憲司さんによる
新しい音楽がSTUDIO73で誕生しました。
日本とインドの音楽が縦糸と横糸に織り重ねられ1枚の布になる様を思い、
「Rasa(羅紗)」と名付けられたユニットの誕生の瞬間を
満員のお客さまと見届けながら、幸せに包まれながらのフィナーレでした。
29年間という長い年月、
多くの素晴らしい音楽家の方々と共にコンサートを創ってきたこと、
そのひとつひとつに深い思いが残ります。
STUDIO73に熱い感動や静かな涙があふれる様を私はずっと見てきました。
深く聴き入るお客様こそがコンサートを創って下さったという思いも強く、
ここに集って下さったことに深く深く感謝しています。
これからは、STUDIO73はレンタルホールとして存続します。
ずっと長く皆さまに愛されるホールでいられますようにと願っています。
STUDIO73プロデューサー 川中洋子 |