Produce

高槻の街で73人でいっぱいという小さなSTUDIO73をオープンしてから
29年が経った2009年12月、
STUDIO73のプロデュース公演を終えました。

2009年12月6日、
箏の西陽子さんとシタールの井上憲司さんによる
新しい音楽がSTUDIO73で誕生しました。
日本とインドの音楽が縦糸と横糸に織り重ねられ1枚の布になる様を思い、
「Rasa(羅紗)」と名付けられたユニットの誕生の瞬間を
満員のお客さまと見届けながら、幸せに包まれながらのフィナーレでした。

29年間という長い年月、
多くの素晴らしい音楽家の方々と共にコンサートを創ってきたこと、
そのひとつひとつに深い思いが残ります。

STUDIO73に熱い感動や静かな涙があふれる様を私はずっと見てきました。
深く聴き入るお客様こそがコンサートを創って下さったという思いも強く、
ここに集って下さったことに深く深く感謝しています。

これからは、STUDIO73はレンタルホールとして存続します。
ずっと長く皆さまに愛されるホールでいられますようにと願っています。

STUDIO73プロデューサー 川中洋子


福田麻紀さんがSTUDIO73で初めて踊ったのは15年前、
南インドでインド舞踊を修行し、帰国された頃。
出身地高槻での公演ということで、ご家族総出で
カレーをお客様に振る舞われたりする温かい雰囲気の中、
彼女の踊り手としての可能性を感じました。
何度かソロで踊って頂く内に、インド芸術の
深い精神性をも感じるようになりました。

「パーリジャータ」は天上の五華のひとつで
インドラ神が天上に植えたもの、菩薩や如来の修行や
悟りを祝う花として天から降り注ぐといわれています。
麻紀さんがSTUDIO73で踊る時にいつも感じること
―それは“何かが降り注いで守ってくれている”ということ。
15年前の演目をもう一度、踊ります。

●Date

 2009年8月30日(日)
 OPEN 14:30 START 15:00

●Musician
 福田麻紀/南インド舞踊
●Price
 前売券¥3,000
 当日券¥3,500
●Profile
福田麻紀 Maki Fukuda /南インド舞踊
1987年よりギータンジャリ・インド舞踊研究会にて櫻井暁美氏に師事。
'88年渡印。C.V.チャンドラシェーカー氏に師事。以降、毎年渡印。
'92年インドのM.S大学舞踊音楽学科に留学。インド各地で公演を行う。
'94年STUDIO73にて帰国記念公演を開催。'96年「熱帯舞踊団」(バリ・ジャワ・インド舞踊、音楽、ネイクアップ、デジタル・アート、映像)結成。各地で公演を行い、創作舞踏家としての活動を開始。
以後、南インド古典舞踊バラタナティヤムをライフワークとし、伝統を重んじる表現形式を踏襲しつつも、その枠に囚われず、様々なジャンルのアーティストとの共演に意欲的に取り組み、創作舞踊家としての活動も展開。
現在、「アムリッタ・ダンス・カンパニー」を主宰。後進の育成にも力を注いでいる。

■福田麻紀HPへLINK!

  1987年、ソプラノの松井智恵さんの紹介で、
初めてつのださんと出会いました。
それ以来、つのださんはいろいろな素晴らしい共演者を連れて、
または一人でやって来て下さいました。
バリトンの牧野正人、フラメンコギターの鈴木英夫、
リコーダーの花岡和生、そしてソプラノの波多野睦美さんとは
詩情溢れるリュートソングを―。
つのだたかしコンサートシリーズを何度させてもらったことでしょう。
つのださんのリュートとギターの音は
心を静かに満たしてくれます。
また、つのださんの歌好きは結構知られているところ、
やわらかい声は本当に魅力に溢れています。
シリーズフィナーレに、ギターと歌とで綴るソロ・コンサート
“南に帰る”を選んで下さいました。
何よりも聴きたかったコンサート、心を込めてお届けします。


●Date
 2009年
104日(日)
 OPEN 14:30 START 15:00

●Musician
 
つのだたかし/ギターと歌
●Price
 前売券¥
4,000
 当日券¥
4,500



A.ピアソラ/南に帰る
V.ハラ/15番目の愛の歌
L.ブローウェル/11月のある日 他…

  ●Profile
  つのだたかし Takashi Tsunoda /ギター、リュート
  古楽器リュート演奏家。ドイツのケルン音楽大学リュート科卒業。
ルネサンス、バロックリュートのソロプログラムで国内外でのコンサート、放送・レコーディングなどで活動している。
また声楽のアンサンブルに力を注ぎ、1990年からデュオを組んでいるメゾ・ソプラノの波多野睦美とのリュートソング・デュオの他、J.ダウランドやC.モンテヴェルディの声楽作品公演を多く手がけている。
1984年に結成して自ら率いる古楽器バンド《タブラトゥーラ》は古楽にとどまらないユニークな音楽スタイルをもち、日本各地でコンサートを続けてきた。また国際交流基金の援助を受けてカナダ、エジプト、イタリア、オーストリア、インド、パキスタンなど世界各国でも公演を行い、称賛を受けた。
ほかに宗教音楽を演奏する《アンサンブル・エクレジア》を主宰。
古楽CDレーベル「パルドン」をプロデュース。「リュート」「悲しみよとどまれ」「サリー・ガーデン」「古歌」「オフィーリアの歌」「涙の形」「夜の歌」など数多くの古楽CDを発表。タブラトゥーラとして「タブラトゥーラ・コレクション」(キティ・レコード)「蟹」「放浪」(ワーナー・ミュージック)を、アンサンブル・エクレジアとして「イギリスの古いキャロル」などを発表している。ソロCDとして「リュートつのだたかし」「静かな音楽」「時どき静かに」「南に帰る」など。
07年からギターと歌でのソロ・コンサートを始める。

■つのだたかしHPへLINK!

  2002年から始めました「高瀬佳子コンサートシリーズ in STUDIO73」は『素顔の作曲家たち』というテーマのもと、さまざまな角度から作曲家の素顔を語りながらピアノを演奏するという、ピアニストにとっては厳しい取り組みでしたが、高瀬佳子さんの語り口は暖かく、そして何よりも情感溢れる演奏が素晴らしく、多くのファンが訪れました。
シリーズ最後のテーマは「作曲家たちのあこがれ」。

作曲はかなりのエネルギーを必要とするものですが、その原動力にはきっと、作曲家たちの汲めども尽きないあこがれの気持ちや、想い描くユートピアがあったはず。それらを共に探りながら名曲をお楽しみください。

  ●Date
<第1公演>

2009年10月23日(金)
OPEN 1
8:30 START 19:00

<第2公演>

2009年10月25日(日)
OPEN 1
4:30 START 15:00
●Musician
 高瀬佳子/ピアノ
●Price
 前売券¥
3,000
 当日券¥
3,500



シューマン/アベッグ変奏曲 Op.1
ベート−ヴェン/ソナタ第17番「テンペスト」Op.31-2
ラヴェル/水の戯れ…など
●Profile
高瀬佳子 Yoshiko Takase /ピアノ
高槻市生まれ。京都市立堀川高校音楽科(現・京都市立音楽高校)、京都市立芸術大学卒業後、ドイツに留学。ミュンヘン国立音楽大学大学院(マスタークラス)修了。
度々の自主リサイタルのほか、ムジカ工房、文化環境を惟(おも)う集い、音楽人倶楽部たかつき、ドイツ観念論研究会の主催等でソロリサイタルを開催。音楽集団「時への橋」の同人として1994年よりソロコンサートを度々開催するなど、クラシック音楽と新作初演とを組み合わせたプログラムによる自主公演活動も積極的に行っている。その他NHK FMや、アメリカのWPRB、WNUR等からの放送、オーケストラとの共演、ジョイントリサイタル、室内楽、伴奏、邦人作品の初演など、各地での演奏会に出演。チャリティコンサートなども多数出演。
イタリアでのNEW MUSIC for NEW PIANIST(ヨーロッパ国際ピアノコンクール)において、AVK e CMP賞受賞。第二回国際演奏家録音賞コンクール(ウィーン)において特別推奨に選ばれ、ウィーンモダーンマスターズよりCDリリース。
北村智恵、出戸由記子、田中美鈴、横井和子、岡原慎也、クラウス・シルデの諸氏に師事。

■高瀬佳子HPへLINK!
このコンサートの情報が
毎日新聞「関西エンタメ」に掲載されました 。
http://mainichi.jp/kansai/sugu/news/20091017
oog00m200012000c.htm

STUDIO73とジャズ・ピアニスト山下洋輔さんとの出会いは1985年秋。
山下さんにとって初めてのニューヨークでの演奏が大成功で、レコーディングも終え、帰国直後のこと―興奮が冷めやらず、もの凄いエネルギーがみなぎっていました。

それ以来何度来て頂いたことでしょう、いつも最高の演奏で私たちを圧倒します。
一方、あちこちでSTUDIO73の存在をいろんなミュージシャンに紹介して、私たちとの出会いを作って下さったのです。どんなに多くの素晴らしい方が訪れて下さったか…。

いつもSTUDIO73の核としての存在であり続け、支えて下さいました。
全ての演奏が私たちを振い立たせ、心を振るわせる。
  ●Date
 2009年
117日(土)
 OPEN 18:30 START 19:00

●Musician
 
山下洋輔/ピアノ
●Price
 
ありがとうございました。完売いたしました。 

 前売券¥5,000
 当日券¥
5,500
  ●Profile
  山下洋輔 Yosuke Yamashita /ピアノ
  1942年、東京生まれ。
'69年、山下洋輔トリオを結成、フリー・フォームのエネルギッシュな演奏でジャズ界に大きな衝撃を与え、海外でも高い評価を得る。'83年にトリオを解散して以降は、ソロ・ピアノをはじめ、オーケストラや和太鼓との共演など活動の幅を広げる。'88年、山下洋輔ニューヨーク・トリオを結成。'74年にヨーロッパ・デビュー、'85年にはニューヨークに進出する。以来現在に至るまで、国内のみならず世界各国で演奏活動を展開。世界中のジャズ・ファンから圧倒的な支持を受ける、日本の誇るナンバーワン・ジャズ・ピアニストの一人である。

ガーシュイン生誕100周年にあたる'98年、3月にパリで佐渡裕指揮によるラムルー管弦楽団と「ラプソディ・イン・ブルー」を共演し、国内でもシンシナティ・ポップス、新日フィル、神奈川フィル、京響などのオーケストラとこの曲を演奏した。同年、今村昌平監督の映画「カンゾー先生」の音楽を担当、サントラ盤『カンゾー先生 オリジナル・サウンドトラック』をリリース。この仕事で、「毎日映画コンクール」音楽賞、「日本アカデミー賞」優秀音楽賞、さらに'98年度の芸術選奨文部大臣賞(大衆芸能部門)を受賞。
'99年5月、結成12年目を迎えたニューヨーク・トリオで恒例の「スイートベイジル」公演を行なう。7月、バンコクで「タイ国王72歳慶祝コンサート」を太鼓の林英哲とのデュオで開催。10月、ニューヨーク・トリオ2年ぶりとなる最新アルバム『フラグメンツ1999』をリリース、11月アルバム発売記念ツアーを実施。
2000年に発表したピアノ協奏曲「即興演奏家の為のエンカウンター」を、佐渡裕の指揮により04年にイタリア・トリノで、05年にはNHK交響楽団と再演した。
'03年、太鼓の林英哲とのデュオ・アルバム「Ken-Kon]をリリース、全国ツァーを実施。春の叙勲で紫綬褒章を受章。ニューヨーク・トリオ結成15周年記念アルバム制作。
'04年、東京オペラシティのニューイヤーで筒井康隆と組んでじゃず・オペレッタ「フリン伝習録」を上演。10月には日米交流150周年記念のアメリカ・ツァーを11月にはイタリアで自作協奏曲「即興演奏家の為のエンカウンター」を佐渡裕指揮のRAI国立放送交響楽団を再演。
'05年、恒例となった東京オペラシティのニューイヤーで20年来の念願の「ジャズマン忠臣蔵」を上演、大きな話題を呼ぶ。
06年3月オーネット・コールマンと共演。11月特別編成のビッグバンドによるDVD『ラプソディ・イン・ブルー』リリース。07年2月セシル・テイラーとデュオ・コンサート開催。
08年1月、佐渡裕指揮の東京フィルハーモニー交響楽団と「ピアノ協奏曲第3番<エクスプローラー>」発表。3月ニューヨーク・トリオ結成20周年記念アルバム『トリプル・キャッツ』リリース。

母校国立音楽大学、名古屋芸術大学の客員教授を務める。多数の著書を持つエッセイストとしても知られる。

■山下洋輔HPへLINK!


  STUDIO73のフィナーレをどのように迎えるかをずっと模索してきました。そして、終わりから始まりへと続くものを―フィナーレの日に生まれる音楽を聴きながら幕を閉じようという思いに至り、そして繊細で豊かな演奏に魅せられてきたシタール奏者、井上憲司さんにその役目をお願いしました。

半年ほど経って、新しいユニットを組むという構想をお聞きしました。それも箏奏者の西陽子さんと…思いがけない方でびっくりしましたが、西陽子さんの日本を代表する箏奏者として、そして現代音楽の演奏家としての素晴らしさを知っていましたので、この二人ならきっと新しい音楽が生まれるに違いないと確信しました。
日本とインドの音楽が縦糸と横糸に織り重ねられ、1枚の布になる様を思い、Rasa(羅紗)と名付けました。「Rasa」の誕生の瞬間を皆さまとしっかりと見届けたいと思います。
ワクワクするような気持ちでフィナーレを迎えます。
  ●Date
 2009年
1
26日(
 OPEN 1
4:30 START 15:00
●Musicia
ns
 
西陽子/箏

 井上憲司/シタール
 山田晴三/ベース

●Price
 前売券¥
3,000
 当日券¥
3,500

このコンサートの情報が
毎日新聞「関西エンタメ」に掲載されました 。

http://mainichi.jp/kansai/sugu/news/20091201oog00m200004000c.html
  ●Profile
  西陽子 Yoko Nishi /箏
  沢井忠夫・沢井一恵の両氏に生田流箏曲を師事。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。文化庁芸術研修員。
1993年、ソロデビューリサイタル開催。KOTO VORTEX結成。その後現在まで国内はもとよりアジア、欧米の各地で演奏活動を行い、高く評価される。
国内外の作曲家の新作初演、復元楽器の演奏(瑟、箜篌、エジプトハープ)、オーケストラとの共演、国内外のアーティストとの即興演奏、他分野の邦楽家や美術家・作家・詩人・舞踊家とのコラボレーション、自作自演等ソロ活動は多岐にわたる。また、KOTO VORTEX、「糸」(高橋悠治プロデュース)や「モノフォニーコンソート」(音楽監督:藤枝守)のメンバーとしても多数の海外公演を行う。
伝統と現代の間で、より根源的な視点に立って筝を見つめ、自由な発想と感 性で筝の音楽を追究している。

■西陽子HPへLINK!
   
  井上憲司 Kenji Inoue /シタール
  1987年からSri Dwijendra Mohon Banerjee氏に師事し、のちSri Sasanka Banerjee氏よりMaihar流派の伝統奏法を学び、約10年間は年間約半分を師のもとで過ごす。'88年以降コルカタ、デリーをはじめ日本、アジア、ヨーロッパなどで北インド音楽の演奏活動を行い、高い評価を得ている。
また、自らのグループ「JAZICO」や「FOOJEAN」を率いる他、多彩なジャンルの音楽家、ダンサー、クリエーターとのコラボレーションも数多く、作曲や編曲も様々な分野に提供し、独自の音楽の可能性を追求し続けている。舞踏「古舞族アルタイ」パリ公演の作曲・演奏、「FOOJEAN」のデリー公演など、海外プレスからも注目される。テレビ・ラジオなど多数出演、様々なジャンルのCDにゲスト参加。
現在、参加グループに「DRACO」がある。
卓越したテクニックに裏付けられた美しい音色、豊かな表現力、音楽性は高い評価を受ける。

■井上憲司HPへLINK!
 
  山田晴三 Haruzo Yamada /ベース
  14才の頃より独学でエレクトリックベースを始め、アフリカをルーツとするブルース、サンバなど各地の黒人音楽に影響を受ける。CBSソニーよりデビューしている「アプサラス」に加入し、1985年マイルス・デイビスのオープニングアクトとしてモントルー・ジャズフェスティバルに出演する。
その後多数のミュージシヤンのサポートとして、関西を中心に演奏活動、レコーディング等を行う。
ベーシストとして活動する傍ら共鳴箱に鉄片を取り付けた親指ピアノとも呼ばれるアフリカの民族楽器カリンバを演奏する希有なミュージシャンとしても知られている。

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