ピアノ/佐藤允彦


ベース山田晃路





ピアノ/佐藤允彦


昨年の佐藤允彦
2DAYSに続く第2弾


東京を中心に活躍する山田晃路(bass)さんとのデュオ。冒頭、ベースソロから始まる曲はNouvelle Cuisine。佐藤さんのピアノがアグレッシブに絡んでいくスリリングな演奏。そして、旋律の美しいTheme for Chiffon、リズムのユニークなSalamanderへと続く多彩な展開。沢山のアイデアを盛り込んだ佐藤さんならではの豊かなアレンジと、飽きさせないインプロヴィゼーションが繰り広げられました。

2nd Setは、佐藤さんの数ある名曲の中でも特に有名なThus the Song Passed。演奏の度に新しいイメージの広がりを感じさせるのは、即興演奏家としての並外れた力量。佐藤さんの軽妙洒脱なMCが毎回魅力的なこのコンサートですが、ラテンリズムのThe Windでは、演奏する時の山田さんの百面相とも言えるような顔の表情も、随分楽しく印象的でした。いっぺんで山田晃路ファンになった方も少なくなかったのでは?
最後は、駆け出しの頃佐藤さんも影響されたというホレス・シルバーのPermit Me To Introduce You To Yourself。アンコールは、佐藤さんが前々日まで行っていらしたベトナムで聴いた民謡を 翻案したというQua Cau Gio Bay(クア・カウ・ゾー・バイ)。このタイトルを漢字で書くと「過橋風飛」になるんだそうです。




ピアノ・ソロ。
最新ソロ・アルバム「nagi(凪)」の曲がほぼ全曲、アルバムと同じ曲順で並びました。
幕開けは、アルバムには無いAll The Things You Are。いわゆるスタンダード・ナンバーを佐藤流の斬新な切り口で聴かせます。そして光が遠くで光っているイメージとおっしゃるオリジナル曲Distant Shimmer、セロニアス・モンクのEpistrophyと続きます。モンクのオリジナル演奏と聴き比べると大変面白いアレンジ。

2nd Setのオープニングは、7拍子のトルコ民謡を元に作った勇ましい「舟歌」。Prose On Nov.9th「11月9日の散文」は、優雅さと陰りと艶めかしさなどを同時に感じさせる美しい曲。初日に演奏されたTheme for Chiffonと同様、日本テレビ「火曜サスペンス劇場」でも演奏されたことがあります。アルバム・タイトルになっているNagiは、厳しい精進を通して独特のソロ・ピアノを切り開いてきた佐藤さんの、今現在の高みを感じさせるものです。その静謐には、悟りを開いた高僧の佇まいに通じるものを感じました。
アンコールは2曲。マイルス・デイヴィスのIf I Were A Bellは、イントロの「キンコンカンコン」を聴いたとたん、思わず隣同士で顔を見合わせニヤリとしている人たちが・・・。


今日は佐藤さんのCDを一度も聴いたことがないのに、そのビッグ・ネームに惹かれてやってきたのですが、予想以上に楽しめて、本当に嬉しい思いです。普段はスタンダードを聴いていて、どう料理するのかな、ととっかかりみたいなものがあるのですが、今日はオリジナルばかり、ということで何も手掛かりがない分、かえってJazzそのものに真正面から向き合うことが出来ました。これでいいんだよね、こういうことなんだ・・・と納得をした私です。それにしても佐藤さんの殆ど哲学者と呼んでいいくらいの風貌、表情から、どうしてあのように力強いリズムが溢れ出てくるのか、本当に不思議です。
吹田市/女性

「サンショウウオ」の曲が印象的でした。とても日本的な音色を感じました。どの曲もとても好きでした、楽しかったです。

高槻市/女性

超絶技巧と転調、リズムに頭がかき回されそうになるマッサージのようです。それでいてマッチョな感じがない。ジューシーなビーフステーキを食べた気分。佐藤さんのピアノ・ソロ大好きです。1年に1回聴かないと。

高槻市/男性

グルーブする山田さんのベースの上で縦横無尽にピアノを繰り出す佐藤さん。1曲目から持って行かれました。音を楽しむ、ということはこういうことなのだ、頭じゃなく身体で聴けと。本当に脳が洗われていくような感じでした。前半も終わる頃には「ミイラ」にされてしまっていた。休憩時に「血と肉」いや「ワインとパン」を頂いた時に、このライブ自体が本当に音を楽しむための「儀式」なのではないか、という疑いが・・・

秋田市/男性

アンコールの曲が素晴らしかった。全曲すごい迫力で殺されるかと思いました。

大阪市/女性


お客様と会話が弾む佐藤さん

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